2月3日は「鬼は外、福は内」の年中行事といえば“節分”です。
豆を投げたり恵方巻やイワシを食べたりするのですが、その由来などを知ることで、さらに楽しめるのではないでしょうか。
今回は、節分のホントについて調査しました。
節分のホントってナニ?
節分は、日本の伝統的な行事で、新しい年の幸運と健康を願って悪魔を追い払うために行われます。
この行事は、もともと中国から伝わったもので、平安時代に日本に取り入れられたとか。
そんな年中行事“節分”の歴史や由来についてはコチラ。
節分の歴史はいつから
節分の歴史は、中国の鬼を払う行事の追儺(ついな)という儀式が、平安時代に日本に伝わったとされています。
宮中で行われていたこの儀式は、江戸時代ごろになると追儺の儀式は衰退し行われなくなったこともあったとか。
しかし、いつの頃からか追儺が、豆をまいて鬼を払い無病息災を願う「節分」という行事として庶民の間に広まり、定着していったようです。
また、豆まきについては、追儺には存在しておらず、鬼をはらう他の行事から流れてきたとされています。
節分ですることはナニ?
毎年2月の立春の前日に節分の行事が行われます。
この日は、一年の無病息災を願い、悪いものを追い出すために豆まきをします。
家族や友人が集まり、「鬼は外！福は内！」と唱えながら豆をまき、その後で自分の年齢の数だけ豆を食べることで健康を願います。
また、恵方巻きを食べる習慣もあり、その年の恵方を向いて黙って巻き寿司を食べると、願い事が叶うともいわれているようです。
さらに、いわしの頭を玄関に飾ることで悪霊を追い払うといった風習も。
これらの風習は、地域によって異なる場合もありますが、共通しているのは新しい年の幸運を願い、家族の健康と繁栄を祈るという点です
節分に豆をまく意味ってナニ?
豆まきの主な意味は、災いを象徴する鬼を追い払い、福を招くことです。
炒った大豆をまくことが一般的ですが、落花生をまく地域も。
豆まきには魔除けや厄落とし、無病息災などの願いが込められています。
また、節分に豆をまくようになった由来はいくつかあるようですが、有名な昔話として京都の鞍馬にまつわる伝説です。
それは、京都に鬼が出たときに、毘沙門天のお告げに従って鬼の目に大豆を投げつけたところ、退治できたとか。
この伝説で「魔の目を射る（＝豆を炒る）」ことで「摩滅（まめつ）」したことが、節分に豆をまく由来とされています。
節分の豆まきのホントのやり方
豆まきのやり方は、炒った大豆(福豆)を豆まきの前日までに用意し神棚にそなえましょう。
豆を炒る理由として、芽が出てこないようにするためで、拾い忘れた大豆から芽が出るのは不吉なこととされているからです。
さらに、柊の枝に焼いた鰯の頭を刺したもの(柊鰯)を玄関の戸口に飾ります。
これは、鬼が柊の棘を痛がり、鰯の臭いを嫌うとされているためです。
これで準備は完了です。
節分の豆まきは夜になってから
節分の豆まきは、夜になってから行います。
家の扉や窓をすべて開けた状態でスタートしましょう。
「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆をまきます。
豆まきは年男が担うのが伝統と言われていますが、家庭では年男にこだわらなくても構いません。
枡に入れた豆を下手で投げるのが一般的なまき方です。
掛け声は地域によって異なる場合がありますが、「鬼は外」と言いながら家の中から外へ向かって豆をまき、「福は内」と言いながら各部屋にもまきます。
家中にまき終えたら終了し、窓を閉めます。
そして、豆まきの後には、自分の年齢に1つ加えた数の豆を食べます。
これは、健康や無病息災を願う意味が込められています。
節分に食べる縁起物
節分では、福豆をまくだけでなく、縁起の良い食べ物を食べることで一年の幸運を願います。
地域や家庭によって異なる風習があり、節分の日には多様な縁起物が楽しまれているようです。
こんにゃく
節分には、こんにゃくも縁起物として食べられています。
昔から「胃のほうき」と呼ばれ、体内をきれいにする意味合いが込められているようです。
特に四国地方では、節分にこんにゃくを食べる風習があり、食物繊維が豊富なこんにゃくを食べることで、身体の毒素を出すとされています。
くじら
節分の日にくじらを食べる地域もあるようです。
特に山口県ではクジラを食べる風習があります。
これは「大きく健康に育つように」という願いや、「志を大きく」「心を大きく」という意味が込められているためです。
けんちん汁
節分の日に、けんちん汁が縁起物の一つとされて関東地方の一部で食べられています。
大根やにんじんなどの根菜、こんにゃく、豆腐を使い、ごま油で炒めた後、しょうゆで味付けをするというものです。
寒い季節に体を温めるために食べられることが多く、節分に食べるという風習もあるようです。
そば
そばを食べることも一つの風習として知られています。
そばは、箸で簡単に切れることから、厄を切り捨てる意味があるとされ、また、細く長い麺から長寿を願う象徴ともされています。
特に信州地方や出雲地方では、節分そばを食べる習慣が色濃く残っているようです。
最後に
節分の歴史や由来について紹介しました。
最後に節分の動画もどうぞ。
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