【日本の行事】日本のお正月のホントとは?過ごし方や慣習について

 毎年迎える“お正月”。

行事や慣習にはどのような意味や由来があるかを知っていますか?

今回は日本の「お正月」について解説します。

お正月ってそもそもナニ?

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お正月は、新年を迎える月のことです。

日本では、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や家内安全などのご利益をもたらしてくれる、「年神様」を迎え入れる行事とされています。

このため、日本のお正月はめでたく「あけましておめでとう」という挨拶をするようです。

日本のお正月の期間は?

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お正月の期間はいつから、いつまでなのでしょうか。

お正月の期間は、「元日(がんじつ)」と呼ばれる新暦の1月1日から「松の内(まつのうち)」と呼ばれる7日までです。

松の内が過ぎると正月飾りを片付けるため、一般的には1月1日から7日までがお正月と認識されています。

ただ、地域によっては20日までお正月とする「二十日正月」であったり30日までを「三十日正月」と言っている地域もあるようです。

お正月飾りの意味ってナニ?

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お正月に玄関などを飾り付けるのは、どうしてなのでしょうか?

門松やしめ縄、鏡餅には一つずつ意味があるようです。

門松

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門松は、玄関脇や門の前によく立てられている飾りのことです。

「松飾り」や「飾り松」とも呼ばれたりもします。

一般的に、門松を飾るときは左右一対で並べ、玄関に向かって左を雄松おまつ、右を雌松めまつと呼びます。

雌松をペアで飾ることには、陰陽の調和や夫婦の絆を表すとも言われているようです。

また、松は「待つ」という意味を持ち、神様を待つ心持ちを表すとも考えられています。

このように、門松は単なる装飾以上の、深い意味を持つ文化的象徴なのです。

しめ縄

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しめ縄は、日本の伝統的な装飾であり、新年を迎えるための準備として家々の玄関や神棚に飾られます。

この縄は、神聖な場所と俗世を隔てる結界としての役割を果たし、新年の神様を迎え入れるためのシンボルです。

しめ縄には様々な種類があり、地域や家庭によって飾り方や意味合いが異なりますが、一般的には、縁起の良い物を象徴する飾りが付け加えられます。

例えば、橙(だいだい)は家系が続くことを、裏白は清廉潔白を、譲り葉は子孫繁栄を表します。

しめ縄を飾る時期は、一般に12月の大掃除が終わった後、新年を迎える準備が整ってからとされています。

また、しめ縄は神聖なものとされているため、正月が終わった後の処分には特別な注意が払われ、多くの場合、地域の神社で行われるどんど焼きなどの行事で焼かれます。

鏡餅

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鏡餅は、日本の伝統的なお正月飾りであり、新年を迎える神様、年神様の依り代といわれているようです。

この風習は、家庭に幸福と豊穣をもたらすと信じられており、丸い形の餅を二段に重ねて飾ります。

上段は天、下段は地を象徴し、その丸い形は鏡に見立てられ、家族の結束や円満を願う意味が込められています。

鏡餅の上には、子孫繁栄を願う橙(だいだい)をのせ、さまざまな飾りが加えられることも。

お正月が終わると、鏡開きという儀式で餅を割り、家族で食べることで、その年の幸福をいただくとされています。

お正月に食べるおせちってナニ?

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おせち料理は、日本の新年を祝うための伝統的な料理で、それぞれの食材には縁起の良い意味が込められています。

例えば、黒豆は「まめに働けるように」という願いを表し、数の子は「子だくさん」や「子孫繁栄」を意味しています。

  • 黒豆:無病息災
  • 数の子:子孫繁栄
  • 田作り:五穀豊穣
  • たたきごぼう:子孫繁栄
  • かまぼこ:<紅>めでたさ・魔除け <白>神聖さ・清浄
  • 伊達巻:学業成就
  • 栗きんとん:金運上昇

また、おせち料理は「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の5つのカテゴリーに分けられ、それぞれが新年の願いや祝福を象徴しています。

一の重祝い肴・口取り子孫繁栄・無病息災など
二の重焼き物不老長寿・立身出世など
三の重焼き物家庭円満・子孫繁栄など
与の重酢の物魔除け・家内安全など
五の重空箱福を詰める

これらの料理は重箱に美しく詰められ、家族や親しい人と共に食べることで、新年の幸福と繁栄を願うのです。

最後に

今回は日本のお正月について調べてみました。

お正月になると、なぜか気になってしまうのでわかりやすく簡単にまとめてみました。

そして、最後に日本のお正月の様子を動画でも紹介します。